2008年05月17日

野辺の見送り(追加)

 ほんとうは、
 コラムに書いたほうが
 ふさわしかったこと。

 五箇山で
 40年間お世話になった、
 民宿勇助の
 おばあちゃん。
 
 あたたかい
 新緑のかがやく日に
 昔ながらの野辺の見送りでした。



 オーストラリアに住んで、
 まんが「美味しんぼ」の
 執筆を続けている、
 原作者、
 雁屋 哲さんに知らせました。
 このおばあちゃんを
 取材のとき、紹介。
 自分の祖母のようだと、
 とてもとても、うれしそうでした。

 美味しんぼ84巻(小学館刊)
 すばらしき日本の食という
 すばらしいタイトルの富山紹介の号です。
 そのちょうど100ページ目に
 勇助のおばあちゃんが、
 実名で登場しています。

 数十万部発行された、
 とても人気のある特集で、
 富山へ旅する人の多くが
 この本を片手にやってきます。


 雁屋さんに、弔電でもといったら、
 とても心のこもった、
 弔辞がオーストラリアから、
 メールされてきました。
 代読されたかたも、
 涙ながらに。

 祭壇の紙の飾り花は
 近在のひとたちの心を込めた、
 手づくりでした。
 この土地の麗しい習慣です。


 読経のあいだも、
 道場の前の水田から、
 ぎゃわずの鳴き声が続きます。
 まるで、かえるの唱和です。

 出棺です。
 ブログには
 ふさわしくないかも。
 でも、この素晴らしい風景を
 旅立ちの前に
 村びとたちが見せている、
 感動的な光景です。

 世界遺産の村に生まれ、
 大正、昭和、平成と
 三代を生きてこられ、
 いろんな人に好かれてきた、
 池端せきさん
 享年87歳。合掌。


 紙すき、養蚕、
 民宿と、
 五箇山の歴史を
 そのまま歩かれた。
 (撮影:池端滋氏)
 
 生き方も立派な世界遺産です。







未分類
Comment  吉祥天     [2008.05.17 08:31]
地に足をしっかりつけて、
太く生きられた方ですね。
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Comment  ほそみち     [2008.05.18 20:54]
吉祥天さま

向いの家から、お嫁に。いやや言ったら、「親にやめかれて(叱られて)やっぱ嫁いだがやちゃ」

大正時代の人ならでは。
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Comment  くまごRow     [2008.05.19 17:06]
私もこの在所に親戚があるので、ちょこちょこ出入りしていましたが、どこぞのモンですと言うと近しげに接してくださったことが懐かしいです。

勇助のばあちゃん、いなくなってあいそもないです。
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Comment  ほそみち     [2008.05.20 08:51]
くまごRowさま

日本じゅうが都市化した生活。失ったもの。
これからの時代、「むら」のつきあいが宝ものですね。
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石崎光瑤に感動し、棟方志功に共鳴するお仕事です。運転しないから、人の行かない裏通りや、細い道をひたすら歩く。そこで見つけた話を紹介したい。 曼珠沙華 瞳に写り 気もそぞろ  あさぎり
作者名 奥のほそみち
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